2017年6月号の日経クラウドファーストでAmazon DynamoDBについて特集されていました。
!ポイント アップデートサマリとしては、以下があるようです。
アップデート | リリース | 概要 |
期限切れデータの自動削除 | 2017年2月 | ッション管理テーブルで期限切れ項目の削除が自動化できるようになります。 |
キャッシュで読み込み高速化 | 2017年4月 | 前段にキャッシュサービス(DynamoDB Accelerator)を置くことで、データがキャッシュに存在すればそれを返し、なければ、DynamoDBに問い合わせ |
VPC内から直接アクセス | 2017年4月 | DynamoDBのVPC EndpointによってVPC内のEC2からIGWやNAT Gatewayを経由せずに接続可能となります。 |
今回の気になる記事のタイトルである「NoSQLデータベース Amazon DynamoDB」の「NoSQL」と「DynamoDB」について解説します。
NoSQLとは?
Not Only SQLの略称で、関係データベース管理システム (RDBMS) 以外のデータベース管理システムを指します。RDBを杓子定規に適用してきた長い歴史を打破し、それ以外の構造のデータベースの利用・発展を促進させようとする運動の標語としての意味合いを持つようです。
最近ではNoSQLのライナップも増えてきており、RDBだけでなくNoSQLも選択肢にいれないと最適なデータベースアーキテクチャを構築できません。NoSQLの特徴を知り活用ポイントを理解することが大切ということです。
RDBとNoSQLを合わせたデータベース管理システム全体は、「行指向型」「列指向型」「キーバリューストア(KVS)型」「ドキュメント指向型」などのデータモデルタイプに分類されます。
データモデル | 特徴 | 代表 |
行指向型 | トランザクション管理,データ一貫性 | RDB全般 |
列指向型 | 列単位,集計処理 | Google Bigtable,Cassandra |
キーバリューストア型 | 高速 | memcached,Redis |
ドキュメント指向型 | スキーマレス,データ構造が柔軟 | MongoDB,Elasticserch |
DynamoDBとは?
Amazon DynamoDB は、もともとキーバリューストア型の性格がつよかったが、JSON対応によってドキュメント指向の特徴も併せ持つようになり、可用性と拡張性を併せ持つNoSQLデータベースになります。
その他の特徴としては、10 ミリ秒未満のレイテンシーを必要とする、すべての規模のアプリケーションに対応した、高速かつフレキシブルな NoSQL データベースです。AWSの完全マネージド型のクラウドデータベースで、ユーザは容量を管理せずとも無制限にデータを書き込め、データは3か所へ複製されます。さらに、ドキュメントとキー値のストアモデルの両方をサポートしています。柔軟性のあるデータモデルと信頼性の高いパフォーマンスにより、モバイル、ウェブ、ゲーム、アドテック、IoT など、より多くのアプリケーションで活用できるようです。
ひと言コメント
キャッシュの進化とVPC Endpointにより、業務システムにもDynamoDBが選択されるケースが増えると思われます。