ヤマハは2017年6月6日、VPNルーター「RTX1210」の最新ファームウェアを公開しました。
これは、「クラウドサービスとのVPN接続設定機能」を実装したファームウェアです。同機能を利用することで、クラウドサービスとVPN接続する際のヤマハルーターの設定を自動化し、インターネットのゲートウェイとなるヤマハルーターと、クラウドサービスの仮想ネットワークとのVPN接続が容易にします。
今回公開したファームウェアでは、Amazon VPCとの接続に対応しており、AWSの管理画面で発行される“アクセスキーID・シークレットアクセスキー・VPN ID”などを入力するだけで、ヤマハルーターの設定を自動化できます。
VPN接続フロー
- Amazon EC2 API を使用して、Amazon Web ServicesからAmazon VPC とのVPN接続に必要な設定値を取得し、取得した値を基にルーターの CONFIG を生成します。また、CONFIG を生成した後、Amazon VPC に自動的に接続します。なおAWS との通信には、HTTPSを使用します。
- Amazon VPC とVPN接続する前に、AWS の管理画面で Amazon VPC の設定とアクセスキー(アクセスキーID とシークレットアクセスキーのペア)の発行を行います。
- 接続完了
ひと言コメント
ヤマハだけではなく、現在はハードウェアメーカがクラウドとのハイブリッド構成を前提とした機能で差別化を図るようになってきてます。ハイブリッド環境を前提としたソリューション検討が求められるようになってきたと感じます。