Azureストレージのレプリケーション方式

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ストレージアカウント作成時、またはストレージアカウント構成でレプリケーション方式を選択できます。

レプリケーション方式としては、以下の4つが選択可能となります。

ローカル冗長ストレージ(LRS)

地理冗長ストレージ(GRS)

読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GRS)

ゾーン冗長ストレージ(ZRS)

レプリケーションの方法 LRS ZRS GRS RA-GRS
複数のデータセンター間でのデータのレプリケート なし はい はい はい
1 次拠点に加えて 2 次拠点からもデータの読み取り可能 いいえ いいえ いいえ はい
個別のノードで保持されるデータ コピーの数 3 3 6 6

1.ローカル冗長ストレージ(LRS)

LRSは、Local Redundant Storageの略称です。ストレージ アカウントが作成されたリージョンのデータセンターでホストされているストレージ スケール ユニット内でデータを 3 回レプリケートします。

例えば、管理ポータルからAzure仮想マシンやデータディスクを作成した時に自動的に3重化されます。また、クライアントから書込み要求があった場合は、3つの複製の作成が完了したからクライアントにレスポンスが返されます。

2.地理冗長ストレージ(GRS)

GRSは、Geographically Redundant Storageの略称です。

プライマリ リージョンから数百マイル離れたセカンダリ リージョンにデータがレプリケートされます。 ご使用のストレージ アカウントで GRS が有効になっている場合は、地域的な停電やプライマリ リージョンが復旧できない災害が発生しても、データは保持されます。

GRS が有効なストレージ アカウントでは、更新は最初にプライマリ リージョンにコミットされます。プライマリ リージョンでは、更新は 3 回レプリケートされます。 次に、更新はセカンダリ リージョンに非同期にレプリケートされます。セカンダリ リージョンでも、更新は 3 回レプリケートされます。

3.読み取りアクセス地理冗長ストレージ(RA-GRS)

読み取りアクセス 地理冗長ストレージ (RA-GRS) では、GRS が提供する 2 つのリージョンにまたがるレプリケーションに加えて、2 次拠点のデータにも読み取り専用アクセスを提供することで、ストレージ アカウントの可用性が最大限に発揮されます。
セカンダリ リージョンのデータに対して読み取り専用アクセスを有効にすると、ストレージ アカウントのプライマリ エンドポイントだけでなく、セカンダリ エンドポイントのデータも使用できます。

!ポイント

2つの拠点間でクラスタ構成し、そのデータをBLOBストレージに格納させたい。サイト障害が発生してもデータアクセスが可能にするには、レプリケーション方式にRA-GRSを選択します。

4.ゾーン冗長ストレージ(ZRS)

ZRSは、Zone Redundant Storageの略称です。

ZRSは、1つのリージョン内、または2つのリージョンにまたがって、2か所から3か所のロケーションへ3回レプリケーションを行います。

!注意

ZRSは現在はブロックBLOBのみが使用可能であり、仮想マシンのVHDファイルは使用できません。また他の種類のレプリケーションに変換することもできません。

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