概要
今回は、AWS環境でDNSサーバ(Route53)を構成する手順を紹介します。
Route53は、可用性が高くスケーラブルなクラウドドメインネームシステム (DNS) ウェブサービスです。”www.example.com” のような名前を、コンピュータが互いに接続するための数字の IP アドレスに変換するサービスで、インターネット上の目的地へルーティングする、極めて信頼性が高く、コスト効率の良い方法となるよう設計されています。EC2インスタンス、Elastic Load Balancing ロードバランサー、S3バケットなどの AWSで実行するインフラストラクチャにユーザーリクエストを効率的に接続します。
前提条件
項目 | 内容 |
利用ドメイン | 作業の前に全世界で一意なドメインが確定していること |
レジストラーへドメイン申請 | DNS名を利用するためには、ルートDNSから辿れるようにするため「お名前.com」などのレジストラーへ申請が必要となります。
AWSも2014年8月からレジストラーの機能を持つようにバージョンアップされました。AWSに申請する手順は、「Route53でドメインを申請する手順」を参照 |
固定IPの取得 | DNSへ登録する際に、アクセス先の固定IPが必要になるため、事前に固定IPを確定しておきます。
EC2に固定IPを設定する手順は、「固定IP(Elastic IP)をEC2に割り当てる手順」を参照 |
DNS(Route53)構成手順
登録開始
マネジメントコンソールより[Route53]を選択し、[DNS management]をクリックします。
DNSサーバにドメイン登録
ホスト名をDNSサーバに登録します。登録されたDNSサーバ群が表示されるので、レジストラーへ申請します。
Aレコード登録
最後にAレコードを登録します。Aレコードに指定するIPアドレスは、固定のElasticIPアドレスを割り当てます。AliasやTTLを指定し、最後に[Create]をクリックします。
動作確認
Nslookupコマンドで名前解決確認
Nslookup を使用して DNS 構成を確認する方法
- コマンド プロンプトで「Nslookup」と入力し、Enter キーを押します。
- 「server <IP アドレス>」を入力します。ここで、IP アドレス は外部 DNS サーバーの IP アドレスです。