ELBを用いたデータセンタ冗長化構成手順

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概要

東京リージョンに、EC2上に構築したWEBシステムをELBを用いてデータセンタ冗長化構成を構築する手順を紹介します。構築後の動作確認として、Multi-AZ(ap-northeast-1a、ap-northeast-1d)へ分散されることを確認します。その後、ap-northeast-1aのEC2を強制停止させて、継続してap-northeast-1dへアクセスが可能であることを確認します。

前提条件

 項目 内容
 VCP・Subnet  デフォルトのVCP・Subnetを利用します。
 EC2 Multi-AZ(ap-northeast-1a、ap-northeast-1d)へEC2を配置します。Apacheインストール・設定とトップページに表示するコンテンツを配置します。WEBでアクセスした際に、 どちらのMulti-AZへアクセスしたかわかるようにします。

※別のリージョンのAMIからEC2インスタンスを作成する場合は、「リージョン間でのAMI コピー手順」でAMIをコピーしたうえでインスタンスを作成します。

ELBを用いたデータセンタ冗長化構成手順

◇Multi-AZのELBを作成

基本的な設定・リスナー・アベイラビリティーゾーン
  • 基本的な設定
    • 名前: 名前
    • スキーム: 「インターネット向け」を選べば外部向けの, 「社内」を選べば内部向け
  • リスナー
    • ロードバランサーで利用するプロトコルと, そのポートを指定します. 「HTTP」と「HTTPS(セキュアHTTP)」のいずれかまたは両方を選ぶことができます
  • アベイラビリティゾーン
    • ALBを配置するアベイラビリティゾーンを選択します

ターゲットグループ・ヘルスチェック

ターゲットグループにMulti-AZ(ap-northeast-1a、ap-northeast-1d)へ配置したEC2のターゲットグループを指定します。ヘルスチェックはデフォルトのままとします。

ターゲット

ロードバランシング対象とするターゲットを指定しELB作成が完了となります。

動作確認

ロードバランシング確認

ブラウザからELBのDNS名に対してアクセスします。Multi-AZ(ap-northeast-1a、ap-northeast-1d)環境にアクセスがロードバランシングされていることを確認します。

!ポイント!

ELBの振り分けロジックは公開されていませんが、ネット上で噂されている情報だと各AZに対してはラウンドロビン的に振り分けが行われ、AZ内ではインスタンスの負荷状況を確認しつつ偏りがないように振り分けが行われているようです。

障害時のサービス継続確認

疑似障害を想定し、ap-northeast-1aに配置したEC2を手動で停止します。

EC2が停止した後、ウェブブラウザからアクセスを行い、ap-northeast-1dのコンテンツが継続して表示可能であることを確認します。

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