SQS(Simple Queue Service)の概要
Simple Queue Service(以下、SQS)は、完全マネージド型のメッセージキューイングサービスです。SQS を利用すると、簡単かつコスト効率良く、クラウドアプリケーションのコンポーネントを切り離して調整できます。SQS を使用すると、あらゆる量のソフトウェアコンポーネント間でメッセージを送信、保存、受信できます。メッセージが失われることも、他のサービスが常に利用可能である必要もありません。
SQS では、2 種類のメッセージキューを利用できます。標準キューでは、最大限のスループットが得られ、配信順序はベストエフォート型で、配信は少なくとも 1 回行われます。SQS FIFO キューは、限られたスループットで、メッセージが送信される順序のとおりに 1 度のみ確実に処理されるように設計されています。
SQS(Simple Queue Service)の料金
※2018/03/05時点 東京リージョン
リクエストに対する課金
毎月最初の 100 万件のリクエストまでは無料です。それ以降の料金は、すべてのリージョン共通で以下のとおりです。
無料利用枠を超えた後の 100 万件のリクエストあたりの料金 (月単位) | |
標準キュー | 0.40 USD (0.00000040 USD/リクエスト) |
FIFO キュー | 0.50 USD (0.00000050 USD/リクエスト) |
データ転送に対する課金
料金 | |
---|---|
データ受信(イン) | |
すべてのデータ受信 | $0.000 GB あたり |
データ送信(アウト)*** | |
最初の 1 GB/月 | $0.000 GB あたり |
10 TB まで/月 | $0.140 GB あたり |
次の 40 TB/月 | $0.135 GB あたり |
次の 100 TB/月 | $0.130 GB あたり |
次の 350 TB/月 | $0.120 GB あたり |
SQS(Simple Queue Service)の特徴
特徴 | 説明 |
スケーラビリティ | SQSでは、AWS クラウドを活用して需要に基づいて動的にスケールできます。SQS はアプリケーションで伸縮自在にスケールされるため、容量計画や事前プロビジョニングについて心配する必要がありません。キューあたりのメッセージ数に制限はなく、標準キューではほぼ無制限のスループットが提供されます。 |
信頼性 | どんな量のデータでもあらゆるレベルのスループットで転送できます。転送時にメッセージが失われることも、他のサービスが常に利用可能である必要もありません。SQS ではアプリケーションコンポーネントが切り離されるため、実行や失敗は個別に行われ、全体的なシステムの耐障害性が向上されます。分散型アプリケーションのすべてのコンポーネントは SQS キューにメッセージを保存できます。 |
セキュリティ | サーバー側の暗号化 (SSE) によって各メッセージの本文を暗号化できるため、アプリケーション間で機密データをやり取りできます。 Amazon SQS SSE と AWS Key Management Service (KMS) の統合により、SQS メッセージを保護するキーと他の AWS リソースを保護するキーを集中管理できます。 暗号化キーが使用されるたびに AWS KMS によって AWS CloudTrail に記録されるため、規則やコンプライアンスの要件を満たすのに役立ちます。 |
統合 | AWS の他のサービスと緊密に統合されているため、より柔軟性に優れたスケーラブルなアプリケーションを簡単に構築できます。 この統合には、EC2、EC2 Container Service (Amazon ECS)、Lambda などのコンピューティングサービスと、S3、RDS、DynamoDB などのストレージおよびデータベースサービスが含まれます。 |