構成概要
EBSのスナップショット機能を利用しデータ領域をバックアップする構成パターンです。EBSスナップショットは、99.999999999%の耐久性をもつS3に保管され、任意の時点のデータバックアップを容量を気にすることなく必要な時に必要なだけバックアップを作成できます。またEBSスナップショットは、バックアップの自動化と世代管理も可能となります。
補足情報
- スナップショットは差分バックアップにて取得されるため、高い頻度でスナップショットを取得したとしてもスナップショット保存料金は定額に抑えられます。
※現在は、$0.05 : 1 か月に格納されたデータ 1 GB あたり - スナップショットは、リージョン間コピーが可能です。そのため大規模障害に対応したDR環境としても利用可能となります。
ユースケース
EBSデータ領域バックアップの構成パターンは、EC2上のデータバックアップが求められる際に最適な構成パターンとなります。クラウドの考え方としてコンピューティングは使い捨てだが、データは何よりも大切に扱わなければなりません。重要なデータであればあるほど、RPOとRTOの設計が大切となってきます。要件に合わせたEBSスナップショット設計を行いましょう。
留意事項
留意事項 | 内容 |
データ整合性 | EC2インスタンスが起動したまま、EBSスナップショットは取得可能ですが、ファイルシステムのキャッシュを吐き出したり、アプリのトランザクションを終了させたり、論理的に整合性がとれた状態でのスナップショットを取得します。 |
PoC(Proof of Concept)
想定シナリオ「EBSスナップショット取得とデータ復旧手順」について、設定手順を別のページで紹介します。