クラウド・IoT時代の組織づくり②「生産性と国際競争力」

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あくまでイメージですが、日本人は勤勉で仕事への意欲が高く、会社への帰属意識も強いと信じられてきました。厚生労働省の統計結果からも年間の平均労働時間は約2000時間と先進国のなかで突出していることが分かっています。有給休暇取得率も他国ではほぼ100%取得されるが日本では半分も取得されない状況であることも、年間の労働時間が突出する要因の一つでもあります。

年間の平均労働時間だけをみると、勤勉で仕事への意欲が高く、会社への帰属意識も強いからと捉えられますが、近年発表されたエンゲージメント(仕事に対する熱意)調査では、日本人の仕事に対する意欲は最も低い水準にあるという結果でした。日本人は仕事に対し受け身で消極的であることがこの結果から浮かび上がりました。

生産性の国際競争力をみると、1990年あたりまでは世界No1を誇っていましたが、あるタイミングから急激に落ち込み、その後30年近く先進国では最下位に近いポジションとなっています。現在は、生産性No1のアメリカに比べ6割程度と国際競争力の低下が著しく、日本でも問題視され始め、最近「働き方改革」「生産性向上」とよく耳にするようになってきました。

[国際競争力が急激に落ち込んだタイミング]=[世界IT革命]

上記の通り、日本の生産性・国際競争力が急激に落ち込んだのはIT革命が起きたタイミングでありソフト化・グローバル化が進行した時期になります。この時期から社員に求められる能力が変わり、受け身の姿勢では高い国際競争力を保てなくなり30年が過ぎてやっと重い腰を上げ始めたというところでしょうか。

ひと言コメント

年間2000時間というのが印象的な記事でした。私自身実際に日本人の典型で有給は年間で数日しか取得せず、年間2000時間近い労働時間を10年くらいつづけています。生産性を意識し、能動的な取り組みを行うことで、創造力、洞察力、総合的な判断、交渉力などコンピュータには置き換えられない能力に磨きをかけていくような雰囲気が組織として重要になると考えています。そのために自分が所属する組織にどう働きかけるか日々悩みながら試行錯誤を繰り返しております。

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